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野塾練試情報刊

シーカヤック・スキー・登山・キャンプなどを通じて、友達の輪を広げよう。

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新しい時代の新しいカヤック その4

新しい時代の新しいカヤックを考えるときに、まず最低限必要なことは、軽いこと、短いことです。そして更にラダーやスケッグが装着されていないことです。またパドルもこれと切り離して考えることはできません。そして値段です。ここまでは表面的な内容ですが、性能面では、初期安定が良くて、取り回しが良くて、風の影響を受けず、尚ロールがやりやすく、かつスピードが出る必要があります。そんなカヤックがあるはずがないと思われる方も沢山おられるでしょう!ひょっとしたら一生かかっても見つからないかも知れませんが、この日本に1~2艇ならあるかも知れませんョ!
外国のコンパクトなカヤックを探してみたが、全然見つからないし、日本の南の船も乗ってはみたが、納得がいかない。残すところは、日本の寒いところで作られているカヤックしかないかも知れません。
お金や時間がかかるかも知れませんが、現実には優れたカヤックが少ないですが、確かに存在することをまずはお知らせしておきます。でも辛いのは、その優れもののカヤックに乗っても全然分からない人も結構おられると思います。失礼ながら、そういう方には、どんな船でも良いのかも知れません。穴が空いて転覆しなければ、取り回しもスピードもあまり気にならない要素かも知れません。従って、ここではそういう方を対象には、書いておりませんので、前もってご了承下さい。

話を元に戻して、「軽いカヤック」について、考えましょう。一言に軽いと言っても、基準が曖昧ですので、あくまでワタシを基準に考えます。身長170cm・体重68kg(ホント?)・体力40%(元気の良いとき基準)・食生活(中の下)・やる気120%のワタシは、カヤック歴20年以上、指導歴10年以上、シーズン中はほぼ毎週乗っておりますが、19kg以上のカヤックは重いと感じます。元気の良い力のある方なら、30kgのカヤックだって軽いって言われる方もおられるでしょうが、一般的には多分19kg以上になると重いと感じられるのではないでしょうか?

現在使用しているケブラーラサやチニータが17kg、ケブラーシオンが16kgですが、もはやこの重量が普通の重さになっていて、19kg以上は重い分類に入ります。非力な女性が参加されるときは、この17kgのカヤックを持って、重いですね!って言われたこともありますが、ラサ・チニータクラスのカヤックですと、軽量化の限界域ではないかと思います。素材にカーボンを使うと、もう少し軽くはなりますが・・・。

次にカヤックの長さについてですが、5mを越える必要は、個人の希望以外には、全くないと思います。個人的には460~480cmが、日本の海や日本人に適しているのではないかと思っています。カヤックの幅については、これまた一概には言えませんが、56cm~58cmが標準サイズと考えています。シオンは数値的には、かなり狭い印象を受けますが、デッキに工夫を凝らしていて、この標準サイズの仲間に入れて考えています。またコックピットは乗り降りの時に、脚がスムーズに出し入れできる大きさが要求されて来ます。通常ラージコックピットと言われているサイズが、ワタシには、一般の方にとっての適正サイズと思われます。この点から見るといわゆる不倫ランドいや間違いました、グリンランドカヤックといわれる布カヤックの幅は50cm前後で初期安定がすこぶる悪く、コックピットは小さい丸型で出入りが困難を極める艇の意義は歴史的意義を除いてはほとんどないと言っても言いすぎではないと思います。毎週海辺へ持って行って楽しもうと言えるほどの魅力ある船とはお世辞にも思えません。

次に、ラダーやスケッグ装備についですが、取り回しの良いカヤックにはこのどちらも不要だと考えます。ラダーやスケッグを必要とするのは、潮流や風の影響を受けやすいカヤックの場合は、これがないとなかなかパドルだけの操作では難しいかも知れません。特に、キールラインがビシッと入っているカヤックや、バウやスターンが空に向かって突き出しているような、自己主張の強い艇だと、潮流や風の影響を受けやすいので、格好は良いかも知れませんが、性能はかなりダウンしますので、ラダーやスケッグが必要となります。ある意味で、これらは、艇の性能の悪さを補っているのかも知れません。またラダーやスケッグが装備されていない優れたカヤックであったとしても、操作能力のない方が乗る場合は、それらがあると便利かも知れませんが、それでもそうした装備には極力頼らない方向性を最初から持つことが大切かと思います。これらも一種の「他力本願」ですからね。

良く勘違いされている方がおられますが、ロールのやりやすさと艇幅に重要な相関関係があると思われている点について、お話します。艇幅を狭くするとロールが上がりやすくなると考える傾向は未だに強くありますが、56~58cmの幅の方が、標準体型であれば上がりやすいと思います。と書きましたが、問題は幅ではなくて、他の箇所の形状の善し悪しがロール性能を左右しています。それが具体的にどこであるのかは、ロール錬成が熱心な方々はご存知だと思いますが、ボロ船はすべてこの部分に意識が全く注がれていません。ここが無意識で作られている船はシーカヤックではなく、ただの運搬船に過ぎません。

面白い話がありますが、昔昔のことではございますが、「ロールのし易い船ができましたので送ります」って送られて来た船をメンバー全員で乗り倒しました。そしてその船がワタシのスクールで使用している20艇の中で最も上がりの重い、悪い性能であることが分かりました。もっとも乗る前に、ロール性能を左右する部分の形状が、全く逆の方向へボリュームアップされていたので、最悪であることは分かっていましたが、この事件を契機にここのメーカーの信用度はガタ落ちになったことは、当然の帰結でした。一体何を根拠に「ロールが上がりやすい」と思ったのかは、今以て不明ですが、多少艇幅が狭くなっていたので、そこの部分を指して言っていたのかも知れません。あるいは適当に作って適当なことを言っておけば、アホなスクールだからワカランだろうと考えていたのかも知れません。その「アホなスクール」に念入りに作った船で、製作技術者のラベルまでが判定されるとは、きっと考えてもみなかったことでしょうね。悲しいかな、ロールのし易い船が欲しかっただけなのに、ラベルの低いボロ船を透かして、醜悪な商魂だけがクローズアップされた責任はワタシには一滴もありませんでした。

まぁ、そんな過去のことはともかくも、現実には素敵な数艇のカヤック達が誕生して我々メンバーの中でシーズンには、毎週のように近くの海で花を開かせています。この美しくも素敵な船達は、寒い国で生まれ、春夏秋と温暖な気候に恵まれる瀬戸内海で、今凄い広がりを見せているのは、やはり船の性能だけではないようです。軽く短く乗りやすく取り回し抜群の船達と海で戯れる春はもうすぐそこまで来ているようです。
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category: シーカヤック

tag: 他力本願

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