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野塾練試情報刊

シーカヤック・スキー・登山・キャンプなどを通じて、友達の輪を広げよう。

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途中参加途中離脱の危険性 その2

前回は途中参加の危険性について書きましたが、今回は途中離脱について書きます。同じような内容ですから、書かなくても良いとは思いますが、敢えて書いておきましょう。分かる人は書かなくても分かると思いますが、分からない人や理解したくない人は分からないでしょうね、きっと。そして自分たちが実際に大きな失敗をしたときに初めて理解されるのかも知れませんが、それでは遅すぎる訳ですね。

さて途中離脱にも色々ありますが、昼過ぎから1人でお先に帰ってしまう場合と、朝からグループの活動から離れて別行動をとり、適当な時間にまた戻って来るとが場合があります。ワタシはどちらも良くないと思っています。この場合に、過去において大きな問題は発生していませんが、非常に複雑な気持ちに支配されます。

今記憶に残っている例は、2つあります。まず一つ目は、ある人がちょっと漕いで来ますと1人で出かけて、激しい潮流に阻まれて帰って来れなくなったことがあります。これはメンバーの1人が迎えに行き、事なきを得ました。しかし、はっきりと良くない例として記憶に残っています。

そして2つ目は随分昔の話ですが、小豆島へ2泊3日でツアーに行った時の話です。この時は、キャンプ地から勝手に遠くに行かないようにと指示を出していたのですが、元気が有り余るグレイト君が、今ではもうバリバリのH君を連れて、どこかへ消えてしまいました。すぐに戻って来ると言って出かけたのですが、なかなか戻って来ないので恐らくどこか遠くに行ったのでは・・・とグレイト君のそれまでの行動から判断しました。しばらくして戻って来たのですが、H君は顔面蒼白でした。潮流と波に阻まれてなかなか戻って来れなかったのですが、想像した通りでした。

2つとも遭難には至りませんでしたが、グループから離れて行動していると、こういうことは充分考えられます。上記の場合は、いずれも経験値が低いレベルでの疑似遭難ですが、やはり経験値が高く技術レベルが高くても、なるべくならグループと別行動にならないようにして欲しいものです。山でもそうですが、海でもグループが別々バラバラになることは、それだけで危険性がアップしてきます。

また折角グループでの活動を楽しみに参加をしているのであれば、最初から最後までみんなと一緒にグループで行動するべきだとワタシは考えます。グループと一緒に島にやって来て、1人でどこかへ勝手にもし行きたいのであれば、それはツアーなどには参加しないで、最初から自分1人でやるべきではないかと思います。これは過去にこういうことをした人を非難したり糾弾するつもりで書いているわけではありませんので、誤解ないようにお願いします。

さてそれからこれは途中参加途中離脱ではありませんが、そして前にもちょっと書きましたが、瀬戸内海の真ん中辺りに位置する島へ、海の両側から集まって来るツアーについて一言申し上げておきます。もちろんその島の場所や距離にもよりますが、これはある種、途中参加途中離脱の危険性を孕んでいるように感じます。非常に良くないと思います。これはワタシ自身もやっていましたが、毎回精神的に不安になり、全員が集合するまで非常に落ち着きませんでした。お金と時間がかかりますが、どちらかに集まってから全員でグループを組んでツアーを催行するべきとワタシは考えています。

このやり方でワタシ自身は、かなり注意を払ってはいましたし、できる人できない人を厳選していましたから、特別な危険性を感じることはありませんでしたが、こういう方法を採用して死ぬかも知れないような危険な目に遭った方の雑誌記事を読んだことがあります。その方の記事は全てご自分が正しく、他の人が全て悪いような書き方をしていましたが、ワタシはそもそもそういうツアーを企画して実施すること自体良くないと思いましたね。

それをかいつまんで説明すると、瀬戸内海ではありませんが、ある海に浮かぶ島へその島の両側から集まってキャンプをしようと全く知らない者同士が計画しました。確か1人と2人だったと思いますが、別々のポイントから目的の島へ向かいます。1人は近いのですぐに無事に到着。しかし反対側の2人は遠くて途中の海は荒れて慣れてない人には漕ぎづらい状況でした。レポートを書いた人は、ある程度漕げる人でもう1人の相手の人とは初めてのツアーでした。そしてツアーする前に、カヤック経験などを一応聞いていたそうですが、実際に海に出て荒れた海に遭遇したら全然漕げなくなり、転覆したそうでした。波が高くレスキューはできず結局近くを運良く通り過ぎる漁船に助けられたそうです。

レポートの彼は、漕げると言って実際は漕げなかったもう1人を散々非難して書いていましたが、ワタシに言わせればそもそも一度も一緒に漕いでない人と海峡を横断して沖合の島へ行くこと自体非難されるべきと思います。またこうした挟み撃ち的なツアーでは、危険な海の状況にかかわらずどうしてもそこへたどり着こうと無理をしがちな点に注目しなくてはなりません。そこに漕げないメンバーがいたりすると、当然大きな波の中で撃沈という事態も予測できます。それは行くときだけでなく帰るときも同様です。

こうして書いているワタシのことを中には嘲笑される方もいると思いますが、そう言う方はどうぞご自由にお好きなようにやって頂きたいと思いますが、心ある良識のカヤック乗りの方は呉々もご注意くださいませ。
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category: シーカヤック

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